30世紀のこけし(30th century kokeshi) [MANIFESTO!]
おいおい、1000年後かよ。
ってことですが。
30世紀=想像もつかないというニュアンスです。
青森県黒石市にある津軽こけし館より、
絵つけのされていない20個の津軽系のこけしを購入。
その20個のこけしを、「見たことも無いようなこけし」へ。
と考案したPROJECTです。
その未知なる絵付けをしてくれる多くの方は、
黒石には、縁もゆかりもない人々。
相手の迷惑を顧みず。
「やってくれませんか?」的に依頼をしています。
「なんでこんなことをするのか?」と言われたら。
依頼をした全ての方々は、既に自分の世界が完成しており、
自分の表現やる作品を世に送り出している方々で。
ボクの現在の価値観の中で、揺ぎ無いRESPECTを込める人しかいません。
そんな人が、津軽のこけしに絵をつけたらどうなるのか?
という好奇心です、素直な。
普段は、それぞれ「こけし」とは無縁な世界で、
それぞれの創作活動を繰り広げているわけで。
その創作活動の相手を、キャンバスを始め、様々なものから、
木製のこけしに移すだけ。
顔もないし、模様もない。
あってもいいし、なくてもいい。
そこにルールはないし、自由。
そんなことを、考えられないぐらい真面目にやるだけ。
しかも時間も金もかけて。
「30世紀のこけし」と謳いましたが。
古くから伝承され、踏襲され。
工人たちのその美しさやその出来栄えには、
尊敬の念を隠しません。
改めて、青森県立美術館でも見ましたが。
津軽のこけしは本当に美しい。
津軽の風土にあったというか、幼き頃に見た津軽の景色の中の一部。
そして地元に愛されてきた感じは、黒石の温湯に行けば実感できます。
多くの工人や職として。
その確かな感覚で「美しき姿とその技術も含めた全てを次世代に・・・」と考え、
様々なプロダクトとして、世の中にアピールをしてきたのだと考えています。
実際インターネットなどで目撃する作品は、非常に丹念に考えられた逸品が多かった。
生活の中から生まれた、素朴で郷土色の強い物ではなく。
その見たことも行った事もない大地に生まれた美しき造形。
その大地を想うことも無く、ただ目の前にある造形物に対して、
作家さんの世界観を塗り込む。
黒石の風土が生んだ、類稀な美しさと。
ボクが愛する人たちの世界観が弾けながら。
津軽の空の下に、必ず。
今までみたこともないこけしを見せたいと感じるのです。
同時に誰よりボクが見てみたいのです。
伝統を越えるだとか、伝統を汚すのではなく。
これからも踏襲されていくクラッシックスタイルに対しての尊敬。
そして、このクラッシックスタイルは、日本国民に完全に浸透しているわけで。
新しい発想を目の当たりにして、どのような感想を抱くのか。
そして欲しいと感じるのか。
とにかく、ドキドキしてしまいます。
全ての作品が完成後は、来年2010年の夏あたりに。
東京都内含め近郊2~3箇所の
cafeかbar、galleryなどで、展示を実施します。
そして出来れば、弘前で。
最後には、黒石まで辿り着くつもりです。
作品の多くは、作家さんの意向を尊重した上で、
販売するつもりです。
ONLY ONEの世界観を。
1年をかけて、このPROJECTを遂行して参ります。
来年の夏には、新しい世界を披露できると思います。
お楽しみに!!!
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